在宅勤務中の椅子(チェアー)はどれを選ぶべきなのか。
在宅勤務をしている方の多くが持っているお悩みではないでしょうか。
趣味でパソコンを1~2時間やるくらいなら、さほど悩まないかもしれません。在宅ワークとなると、仕事が多い日は一日中座りっぱなしになります。趣味のパソコン1~2時間で使っていたチェアーが在宅勤務となると、途端に「辛いぞ」となってしまうのではないでしょうか。私がそうでした。
在宅勤務のチェアーはどのような基準で選ぶべきなのでしょう。在宅勤務の際にチェアーで体を痛め、基準に悩みながらチェアー選びをした際に役立った選び方(基準)についてご紹介します。
在宅勤務のチェアーが体に合っていない場合の弊害
在宅勤務のチェアーが体に合っていない、座り心地が悪いのに無理して座っていると体に影響が出る可能性があります。私の場合などは趣味でパソコンを使う程度の感覚で「安いやつでいいや」とろくに考えずに最初のチェアー選びをしてしまったものですから、実際に体を痛めてしまいました。
在宅勤務のチェアーが体に合っていない場合、次のような弊害が出る可能性があります。
・在宅勤務の疲労感が増す
・仕事の進捗が遅くなる
・体に痛みや痺れなどの不調が出る
・肩こりや頭痛、腰痛の原因になる など
私の場合は「あまり仕事をしていないのに異様に体がだるいな」と思い、原因はチェアーだろうと当たりをつけて買い換えたら、仕事環境が劇的に改善しました。
在宅ワークの長い知人などは、首の痛みと頭痛、肩こり、腕の痺れに悩ませられ、病院を受診したら大きなこりの塊ができていて、神経や血管を圧迫していたそうです。しばらく整骨院通いもしたのだとか。
。知人は今も在宅勤務を続けていますが、頭痛薬を飲まずに済んでおり、腕の痺れもなくなっているという話でした。
在宅勤務はチェアーに座っている時間が長いのが特徴です。チェアーだけでこれだけ体に弊害が出るということですね。私も実体験として身に染みています。
在宅勤務のチェアーを選ぶときの問題点
在宅勤務チェアーを選ぶときの問題点は「数の多さ」です。
ネットを少し検索するだけで膨大な種類の仕事用椅子が出てきますので、口コミなどを参考にしても「どのチェアーがいいのか」と迷ってしまい、なかなか選べないのではないでしょうか。
在宅勤務チェアーを自分に合ったものに変えたい。体に負担のないものに変えたい。そう思っても、いざ変えるとなると、「種類が多すぎて選べない」という問題に直面します。価格や素材など、詳細な情報を追ってしまうと、ますますチェアー選びが難航することでしょう。
価格や素材など細かな情報を追って選ぶとキリがないため、ざっくりと5つの基準で選ぶことをおすすめします。
なお、体のことで病院や整骨院などを受診している場合は、アドバイスを求めても良いでしょう。
在宅勤務のためのチェアーの選び方
在宅勤務のチェアー選びで基準にすべきは5つのポイントです。私はこの5つのポイントを徹底してチェアー選びをしたら、仕事をしていても辛くなりにくいチェアーの購入に成功しました。
・座ったときの体勢は楽か
・立ったり座ったりしやすいか
・柔軟にサイズ調節しやすいか
・体圧を分散しやすいか
・背骨を自然な形状にできるか
5つのポイントを順番に見て行きます。
ポイント①座ったときの体勢は楽か
当然のことですが、座ったときに楽かどうかは重要なポイントです。
在宅勤務チェアーの中には首や背中を自然の形状に保ちやすいタイプである反面、「お尻が痛い」「形状を保つために無理を強いられる」というタイプも実際にありました。背中や首を自然の形状で保てるチェアーは確かにその点では優れているのでしょうが、長時間座っていられないのでは意味がありません。仕事に影響が出てしまいます。第一に「仕事中に座っていて快適か」は重要なポイントです。
ネットではなかなか判断が難しいポイントですが、実店舗などに足を運べるのであれば、実際に試してみると良いでしょう。そのときに実際に座って楽だったチェアーのタイプを覚えておき、購入はネットというのも方法のひとつです。
なお、夏場は背もたれに暑さを感じてしまうことも多いためメッシュ素材が使われているなど「四季を通して楽に座れるか」も判断ポイントになります。
ポイント②立ったり座ったりしやすいか
在宅勤務チェアーに座るからといって、仕事中すべてそこにいるわけではありません。立ち上がって休憩をとることもあれば、資料を取りに行くこともあるのではないでしょうか。また、郵送や宅配便などをよく使う仕事であれば、在宅仕事の途中で宅配の人や郵便局の職員が尋ねてくることもあります。
仕事をしていても、チェアーから立ち上がることは当然ですがあるはずです。そのため、チェアーの立ち上がりやすさが問題になります。
実際に座って試してみると、座りやすいのに立ち上がりにくい作りになっていることも少なくありません。チェアーの部品に引っかかりやすい突起があったり、構造上服などが引っかかりやすい部分があったりすると、立つ・座るがしにくくなります。チェアーを選ぶときは注意したいポイントです。
ポイント③柔軟にサイズ調節しやすいか
在宅勤務のチェアーは柔軟にサイズ調整できるものを選ぶことをおすすめします。たとえば、チェアーによっては「三段階調整」などいくつかの高さに調節できるタイプがありますよね。確かにこれも調整可能ではあるのですが、在宅勤務チェアーであればもう少し柔軟かつ細かに調整できるものの方が良いと感じられました。
パソコン机やパソコンなどは柔軟な調整が難しいと言えるでしょう。三段階調整くらいだと、パソコン机や液晶に対して「丁度良い気がするが、もうちょっとだけ低い方が良い」「もう少しだけ高く」という微調整ができません。パソコン机やパソコンの方で高さの微調整ができないからこそ、微妙な高さ調整ができるチェアーである方が使い心地が良くなります。
適正なサイズ、体に負担をかけないサイズに柔軟に調整できるチェアーであるかも選ぶ際のポイントです。
ポイント④体圧を分散しやすいか
体の一点に負担がかかってしまうと、その部分を痛めやすくなってしまいます。仕事のときにずっと座り続けるチェアーだからこそ、体の一点に負担を書けるのではなく、体圧を分散できるようなチェアーであることが重要です。
これも実際に座ってみて体圧の分散具合を確認できればいいのですが、難しい場合は、実店舗のチェアーを試してネットで購入するか、商品説明で体圧分散の設計がなされているかチェックしてみると良いでしょう。
ポイント⑤背骨を自然な形状にできるか
背骨の自然な形状は真っ直ぐではなくS字だと言われています。自然な形状の方が体に負担をかけにくいため、仕事中に無理のない姿勢をとれ、負担も軽減可能です。体圧を分散しやすいことも重要ですが、座ったときに背骨を自然な形状にできるよう設計されているチェアーであるか、確認した方が良いでしょう。
どのようなコンセプトの元にその仕事用チェアーが作られているかは、商品ページなどに記載してあります。体の構造への配慮などは重点ポイントとしてチェックすることをおすすめします。
最後に
在宅勤務の際はチェアーなど周辺のアイテム次第で体に負担をかけて、弊害として不調に繋がる可能性があります。チェアーを買い直してみて、あらためて仕事用の椅子は重要であると気づかされました。
現在、在宅勤務をしていて、体の辛さを感じている方はチェアーを見直してみてはいかがでしょう。その際は価格なども大切ですが、5つのポイントでチェアーを選ぶことをおすすめします。