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控除はこんなに種類がある!株投資家が確定申告前におさえておきたい控除の種類をピンポイントで解説

こんにちは。ナオヤ(@tsubota708)です。

ふるさと納税でよく知られる寄附金控除や、住宅ローン控除などは新聞やテレビでよく耳にすることでしょう。よく耳にするだけに、寄附金控除や住宅ローンは知っていて、他の控除はよく知らないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

所得控除にはたくさんの種類があります。控除によって税金負担を軽減できます。控除ごとに、使える条件が異なっています。どの控除がどんな特徴を持っているのかを把握し、賢く使っていきましょう。

確定申告シーズンだからこそ知っておきたい控除の基礎知識です。

所得控除の種類とは?有名な控除からマイナーな控除まで

①誰でも受けられる基礎控除

基礎控除は誰でも受けることができます。特に条件はありません。控除の中で最も基礎的で、最もたくさんの人が受けることのできる控除が【基礎控除】です。

基礎控除の額は38万円です。なので、1年の所得が38万円以内の人は、所得=ゼロ になる計算です。「確定申告の時に基礎控除を引いてくださいと言ってない。どうしよう」と心配する必要はありません。誰でも使える控除なので、窓口担当は把握済みです。

基礎控除(国税庁)

②寄附金控除

ふるさと納税で一躍有名になった控除です。特定の団体や国、地方自治体に寄附をし、その寄附額や所得に応じて受けられる控除が【寄附金控除】です。

ふるさと納税の印象で 自治体への寄附=寄附金控除 と思っている方もいるようですが、対象になる団体への寄附も寄附金控除の範囲内です。全ての団体への寄附が対象になるのではなく、対象の団体や地域への寄附が対象になるという点に注意が必要です。

寄附金控除の対象になる地域や団体に寄付をすると、寄附をしたことを証明する書面を受け取ることができます。この書面は確定申告で使います。

寄附金控除(国税庁)

③保険に関する控除

保険に関する控除には、大きく分けて2つの種類があります。

1つは、公的年金や健康保険料などの「公的な」保険料に関する控除です。公的年金や公的な保険料に支払ったお金は、【社会保険料控除】の対象になります。ただ、年金に関する拠出でも、確定拠出年金のお金は【小規模企業共済等掛金控除】の対象になるので注意が必要です。保険料控除は「計算は簡単だけれど、分類が複雑」なんて言われますね。

もう1つは、【生命保険料控除】や【地震保険料控除】【介護医療保険料控除】などの、私的な保険のお金に関する控除です。会社の年末調整でよく地震保険や生命保険について記入してくださいと言われるのではないでしょうか。保険料の拠出などに応じて、調整を受けることができます。

秋頃から冬頃にかけて、保険会社から保険料のハガキが送られてくるはずです。控除にはこのハガキを使います。公的保険料の場合は、領収印の付いた領収書があればきちんと保存しておくようにしましょう。口座振替の場合は、通帳にも記録が残るので便利です。

社会保険料控除(国税庁)

小規模企業共済等掛金控除(国税庁)

生命保険料控除(国税庁)

地震保険料控除(国税庁)

介護医療保険料控除(国税庁)

④医療費控除

年間の医療費が一定額を超えた場合に受けることができる控除が【医療費控除】です。入院や通院が多かった年は医療費控除が受けられる可能性があるので、何時もの年以上に病院や調剤薬局系の領収書管理に気をつけましょう。

なお、医療費控除の場合は「そんなに病院に行かないし」「花粉症くらいだからドラッグストアで薬くらいしか買わないし」という人が恩恵を得られないという悲しい現実がありました。現実を踏まえ、ドラッグストアなどで販売されている医療品の中で対象商品を1年12,000円以上購入することにより使える【セルフメディケーション税制】ができました。

セルフメディケーション税制の対象になる医薬品は、肌荒れのクリームから胃腸薬、目薬、頭痛薬とかなり広い範囲です。ドラッグストアなどで買い物をしたら念のために領収書は保存する。これ、とても大切です!

医療費控除・セルフメディケーション税制(国税庁)

⑤住宅ローン控除

住宅ローンを借り入れて新築や増築を行った場合に使うことのできる控除が【住宅ローン控除】です。父母の家をそのまま相続して住んでいるという人などは、あまり縁のない控除かもしれません。ただ、会社に勤めていると、年末調整の関係で名前はよく耳にするかもしれないですね。

住宅ローンを組んでいると「返済が大変だものね」といった理由から、税金面を考慮してくれるのが住宅ローン控除の大きな特徴です。住宅ローン借り入れ関係の書類や、家の購入契約書などはきちんと保管しておくようにしましょう。

住宅ローン控除(国税庁)

⑥雑損控除

使えるのになぜかマイナーな控除の代名詞が【雑損控除】です。火事や盗難、災害などで家財にダメージを受けた時に「今年は厄年だったので税金を考慮してください」という感じで使える控除です。水害や雪害、虫害などでも使えます。

この雑損控除、控除しきれなければ3年に渡って控除ができるという優れもの。台風や地震による災害がメディアで注目を浴びるようになり、比例するように注目を浴びるようになった控除です。

雑損控除(国税庁)

⑦人に関する控除

控除の中には、人に関する控除もあります。【配偶者控除】【障害者控除】【寡婦控除】【勤労学生控除】などが代表例です。

配偶者控除は「壁」という言葉でよく議論される控除ですね。配偶者がいることにより追加で控除を行います。ただ、配偶者がいても、その配偶者が控除の必要がないくらいバリバリ稼いでいれば、あえて税金の面でおまけしてあげる必要はないわけです。だからこそ「どのくらい稼いでも大丈夫なの?」という議論がセットで出てくるわけです。寡婦控除は、配偶者と死別した場合の控除制度です。

障害者控除は、持病などの障害を持つ人のための制度です。勤労学生控除は、働く学生のための制度です。このように、人的控除も色々あります。

配偶者控除(国税庁)

寡婦控除(国税庁)

障害者控除(国税庁)

勤労学生控除(国税庁)

申告前にささっと控除について知りたいなら基礎知識の詰まった書籍の用意を

控除には色々な種類があります。いくつかの条件を前提にしている住宅ローン控除や寄附金控除などの他に、誰でも使えてしまう基礎控除などがあります。株投資をしている人や個人事業主は自分の収支管理を自分で行うことが多いため(特に個人事業主)、税金の基礎知識や、税負担を軽減できる控除の豆知識はぜひ養っておきたいもの。

しかし、税金の知識は、一歩踏み出してみれば「これは付け焼刃では無理」と泣きたくなるほど難解です。難しくなければ税理士や公認会計士という士業は生まれていません。ただ、「本格的なことは専門の人(税務署や税理士など)に訊くことにして、相談をスムーズにしたり、ちょっとした判断をしたり、くらいの知識は欲しい」という場合は、わりと手軽に身に着けてしまうことができます。

申告前にカンタンに控除の知識を持っておきたい人は、書籍がオススメ。手軽に読めて、内容がわかりやすく、基礎をさらっと流せる書籍を2冊セレクトしました。

お馴染みの雑誌です。2019年3月号は、ふるさと納税などを中心に知っておきたい控除知識についてコンパクトにまとまっていました。スナック感覚の読み物として知識を養う本としておススメです。

FPの参考書は、FP試験を受ける人以外は無関係と思いがちです。どころがどっこい、株知識から控除まで非常にコンパクトにまとめられており、知っておきたい基礎知識がおさえられています。手もとに一冊あると便利ですよ。

自分で税金や収支管理をしている人は、コンパクトで基礎がきちんとおさえられている書籍が一冊あれば、後は自分で調べることができますね。

いざという時の頼りとして、これぞと思うカンタンな書籍を一冊用意しておきましょう。申告の際も質問や相談を自分なりに仕訳できるので、スムーズになります!

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