メジャーな投資の代表格は、株やFXではないでしょうか。

2019年はG20が大阪で開催され「株や外貨はどうなるの?」と大盛り上がりしています。G20が終わってすぐ、対中貿易摩擦に小休止感ということで、株や為替相場が反発していますよね。

投資に興味がある人は、値動きにほっとひと安心というところでしょうか。値動きあってこその投資だと、面白さを噛みしめているかもしれませんね。

しかし、世の中の投資は株やFXだけではありません。他にも面白い投資があるのです。投資に興味がある人は、株やFXなどのメジャーな投資以外にも挑戦してみませんか。

面白投資の1つ「一口馬主」について解説します。

一口馬主はどんなシステムなの?普通の馬主と何が違うのか

一口馬主とは、一口からできる馬への出資のことです。一頭の馬を、たくさんの出資者で支える。これが一口馬主になります。

一頭の馬を一人で所有するのは大変なこと。一人馬主になるためには、所得や資産の条件があります。JRA(日本中央競馬会)の提示している馬主の要件は、かなり厳しいです。

馬主の要件は、次のようなもの。

過去2年間の所得が1,700万円以上で、今後もその所得を維持できること。さらに、金融資産が7,500万円以上必要です。

日本人のうち、1,000万円以上の年収を得ているのは4%程度だとか。1,000万円以上で4%ですから、1,700万円の所得はさらにハードルが高いことになります。馬主になれるのは、ほんの一握りの人だけです。まさに、大金持ちでなければなれない。それが通常の馬主です。

しかし、小口の場合は、ハードルが一気に下がります。たとえば、一頭の馬を1,700人で支える場合。一頭の馬に年間1,700万円必要だとすれば、1,700人だと1万円の出資で済みます。これはあくまで例ですが、普通の馬主になるより、一口馬主の方がお手軽かつ軽い負担で馬主になれるのは間違いなしです。

一人で馬主になるのは大変。だから、1頭~馬にみんなで出資する。

これが一口馬主の仕組みです。

正式な馬主と一口馬主の違いは?

正式な馬主との何よりの違いは、やはり馬主の要件。一口馬主に年収や金融資産などの要件はありませんが、正式な馬主には厳しい要件が設定されています。他にも、一口馬主と正式な馬主には次のような違いがあります。

  1. 一口馬主はJRAの正式な会員ではない→あくまで口数の出資者
  2. 馬主席などの正式な馬主に認められる権利がない→口数に応じた出資者だから
  3. 馬の調教や騎手などの方針に口出しはできない→口数に応じた投資者なので

以上のような点で、一口馬主と正式な馬主は違っています。
一目見ればわかりますが、正式な馬主に認められるような権利は、ほぼありません。馬主というより、口数に応じた出資者的な側面が強くなります。

一口馬主のシステムは投資信託を想像するとわかりやすい

一口馬主を理解する際は、投資信託を想像すればわかりやすいはず。

投資信託は、基本的に一口ずつ資金にあわせて投資しますよね。そして、投資信託に組み入れられた株式や債券の権利行使は自分で行いません。株主優待にも出席しませんし、債券の管理もしません。運用担当が頑張ってくれます。

一口馬主も同じで、自分の資金にあわせて投資し、リターンを受けます。投資ファンドのようなものだと解釈してみてください。一口馬主同士は、同じファンドの出資者という感じです。

馬主の権利がなければ旨味がないのでは?

馬主の権利がないなら、一口馬主はあまり旨味がないのでは?

ここまでの話でそう思うかもしれません。まったくそんなことはありません。

一口馬主はお金持ちや中年からシニア世代あたりの資金的に余裕のある人の投資でした。ですが、近年はSNSが発達したことや、より投資しやすい仕組み作り(出資金額を下げる など)を行ったおかげで、一口馬主として投資を行う若い世代も増えています。

投資としても新鮮さがあるため、株やFXなどに投資していた層が一口馬主をはじめるケースも。

次の見出しでは、一口馬主のメリットについて具体的にお話しましょう。

一口馬主のメリットとは?リターンから馬の見学まで

一口馬主のメリットは何と言っても、出資によってリターンを得られるところ。一口馬主には、分配金があります。たとえば、馬がレースで走ることによって賞金が出れば、その賞金を分配することになります。他にも、一口馬主にはメリットがあるのです。

一口馬主のメリットについて、それぞれ見ていきましょう。

  1. 分配金がある
  2. 投資した馬が勝利した時の口取り権
  3. 見学ツアーの開催や馬に会える機会がある
  4. 出資者のみのパーティがある
  5. 馬に名前をつけることができる
  6. 馬の近況などを教えてもらえる

分配金がある

やはり最大の魅力はこれ。分配金です。一口馬主になっている馬がレースに出て賞金を獲得すると、口数などに応じて分配金が出ます。

競馬の場合は1~5着あたりに入らないと賞金が出ないと思いがちですが、そんなことはありません。出走奨励金や付加賞、距離別奨励賞、特別出走手当、内国産馬所有奨励賞などさまざまな賞金があります。レースによっては貴金属などが賞品として付くため、売却代金が分配の対象になることも。

分配金として有名なのがオルフェーブル。出資金150万円に対して2,500万円以上の配当がありました。このように、当たるとでかいです。

投資した馬が勝利した時の口取り権

口取りとは、馬の誘導のこと。あるいは、勝利時の記念撮影などのことです。一口馬主になっている馬が勝利した際に、クラブによってはウイナーズ・サークル(競走馬の表彰場所のこと)で口取りに参加することが可能です。晴れの舞台を見守ることができるというわけですね。

見学ツアーの開催や馬に会える機会がある

一口馬主の運営先によって、さまざまなツアーや企画を行っていることも。

泊まりがけで新たに一口馬主を募集する馬や、馬の生活環境が見られるツアーなど、馬好きにはたまらない企画があります。クラブによっては、ツアー参加者が優先的に投資できる場合も。

出資者のみのパーティがある

一口馬主になると、出資者だけのパーティに参加できます。馬好きの出資者と競馬や馬について徹底的に語らうことができますよ。

出資者の中には投資好きもいますので、投資関係の話ができることも。さらに、普段は話すことのできない一口馬主の運営スタッフや、有名騎手、調教師なども訪れることがあるため、馬の専門家とちょっとした挨拶もできてしまうのです。

パーティにはドレスコードや会費が設定されていることがあります。この点だけご注意を。

馬に名前をつけることができる

一口馬主になると、馬に自分の好きな名前をつけるチャンスがあります。

多くのクラブでは、出資者から名前を募集し、その中から命名が行われます。自分が考えた名前が馬の名前になる。絶対ではありませんが、馬好きにとっては素晴らしいメリットです。

なお、馬の名前が採用された場合は、記念品などをプレゼントしてくれる場合も。

馬の近況などを教えてもらえる

それぞれの一口馬主の運営側から、馬の近況や状況などを教えてもらえます。小さかった馬がすくすくと大きくなる。若馬が少しずつ勝利して行く。一口馬主は教えてもらえる情報を通して、馬を見守ることができるのです。

一口馬主の中には「面白そうな投資だよ」「やってみない?」と誘われて、競馬や馬にさほど興味のない状態で投資をはじめる人もいます。しかし、自分が投資した馬の情報をチェックするうちに愛着が湧いて「勝った時は本当に嬉しかった」「元気そうにしていて、私も嬉しい」と、我が子を見守るような心境になる人も。

馬や競馬に自然と詳しくなるところもメリットです。

一口馬主のデメリットは?元本保証がないなど気をつけるべきポイントも

一口馬主には3つのデメリットがあります。

  1. 元金保証ではない
  2. 興味が持てない可能性
  3. 馬が勝てないことだってある

元金保証ではない

一口馬主は元金保証ではありません。10万円投資しても、いざという時に10万円が戻ってくるわけではありません。株やFXと同じ、損失を出す可能性のある投資商品なのです。

興味が持てない可能性

一口馬主をはじめたはいいが、思ったより興味を持てない可能性があります。

投資先は馬です。馬に興味があるからと投資してみたものの、「思っていたのとちょっと違うかも・・・」という結果になることも。自分の興味の方向性とあいそうか、よく考えてから一口馬主になるのが重要。ますます興味を深められる人は、思い切り楽しめるはずです。

馬が勝てないことだってある

一口馬主になったからといって、投資対象の馬が確実に賞金を取ってくるとは限りません。損益にこだわり過ぎると「もう一口馬主辞めたい」となってしまうことも。

勝てそうな馬に投資すればいいじゃないかと思うかもしれません。それもその通りですが、馬によって一口あたりの出資額が異なるため、勝てそうな血統の馬は投資額が高いというデメリットも。さらに、人気のある馬は早々に口数が埋まってしまうこともあります。

ただし、一口あたりの出資額が小さいからといって、ダメというわけではありません。小さな出資額の場合はレースでちょっとだけ賞金を獲得するだけで、元が取れてしまう可能性も。

一口馬主にはどうやってなるの?手続きや費用

一口馬主になるためには、まず申し込み先を決める必要があります。

たとえば、DMMバヌーシー。DMMバヌーシーはFXやゲームで有名な、あのDMMのサービスです。意外に身近なところに申込先があるものだと驚きませんか。

DMMバヌーシーの場合、口座開設を行いサービス上から投資を行います。どのサービスも大体似ていて、登録後や申込書請求後に投資という流れになります。サービスによって投資できる馬が異なるのがポイント。投資したい馬がいるなら、馬からサービスを選んでもOKです。

サービスによってはパンフレットなどを送ってくれることもあります。サービスの登録方法についてもクラブによって異なることがあるため、まずは資料請求するのがおすすめ。

一口馬主になるための費用は?

費用は、サービスの提供先(クラブ)と馬によって異なります。

クラブによって入会費や会費が異なります。入会金無料のところも。クラブによってかなり違うことがありますので、登録前にしっかりチェックしておく必要があります。

一口馬主の投資費用は、一口数万円~。中には一口100万円以上の馬も。一人一口という決まりはないので、ルールの範囲で複数口投資するのもOKです。もちろん、何頭もの馬の一口馬主になるのもOK。いくつかのクラブに登録してもOKです。

一口馬主の主な募集先はどこ?

一口馬主の募集先はいろいろあります。どのクラブにも、クラブ特有の特徴が見られるのが面白いところ。投資しやすいようにシステムを整えているところから、勝つことに力を入れているところまでさまざまです。代表的なクラブをいくつか紹介いたしましょう。

DMMバヌーシー

DMM系列のサービスです。入会金は無料で、随時投資を募集しています。会費は750円から3,000円で、口数によって変動。初心者でもはじめやすいサービスです。

»https://banusy.dmm.com

シルク・ホースクラブ

有名な競走馬を多数育ててきた実績のあるクラブです。勝利を狙いたい、実績のあるクラブで一口馬主になりたいという人はこちらをチェック。入会は書面のみなので、パンフレットの取り寄せからスタートです。

»https://www.silkhorseclub.jp

ウインレーシングクラブ

ツアーや見学会、レースの解説、懇親会などイベントの多いクラブです。イベントは好評で、「あのクラブは面白いよ」という口コミも。担当さんがいろいろ教えてくれるので、親切さが人気のあるクラブでもあります。

»https://www.win-rc.co.jp

一口馬主になって馬と苦楽を共にする!こんな投資も面白い

一口馬主には、馬と共に一喜一憂する喜びがあります。

馬と共に過ごし、成長を見守る。これは、株やFXに投資して、値上がりを見守るような面白味があります。ただし、馬は生き物。命を持っています。株やFXが数値であるのに対し、馬は数字そのものではありません。配当以外の喜びも与えてくれることでしょう。

一口馬主は、特に馬好きやペット好きにおすすめです。競馬が好きな人も楽しめます。馬や競馬に興味がある人もOK。これからさらに投資の幅を広げたいと思っている人にもおすすめ。新鮮味があります。

居酒屋で同僚と飲んでいる時に「馬主になったんだよね」とおしゃべりすることもできますよ。株やFXとは違う醍醐味が味わえることでしょう。

一口馬主という投資法があるのか。そう思った人は、チェックしてみてくださいね。

Web制作会社MODALITY代表、地域メディア「フクブロ」代表、ブランドYUSHIデザイナー他、いろいろしながら生きてます。 感性に響いたも、日常の出来事、自分の考えなどをまとめたいと思います。

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