自分のクレジットカードに付帯している保険を把握していない人も少なくありません。クレジットカードの募集サイトを見ると、数々の付帯保険がアピールされています。しかし、クレジットカードを使っている人はあまり保険を気にしていなかったりしますよね。「何かついていたような」くらいの印象です。

FPにクレジットカード付帯保険の印象の薄さについて話をしたら「それはもったいない」「クレジットカード付帯の特典の保険でごっそり保険料を削ることができるよ」と言われました。有効活用できる方法も教えてくれました。【クレジットカードの付帯保険で保険料を削減する方法】があまりにお得で、かつ「そんな方法があったのか」と目から鱗だったので、お伝えしたいと思います。

クレジットカードで毎月の保険料を削減。そのメカニズムとは?

カンタンにクレジットカードの付帯保険で毎月の保険料を削減するメカニズムを解説します。メカニズム自体はもの凄くカンタンです。

1、自分のクレジットカードの付帯保険を調べて
2、不要な保険を切る

以上です。センテンスにして2つ。単純明快です。

あるいは、

1、まだ持っていないクレジットカードの中から自分の保険と類似した付帯保険を探す
2、不要な保険を切る

この流れでもOKです。

要は、内容が重なっている保険をバッサリ解約し保険料を浮かすのです。

そのためにも、まずは自分のクレジットカードの付帯保険をチェックしましょう。

なお、チェックする時は、今後も持ち続けるクレジットカードのみチェックすればOKです。

日本人の平均クレジットカード所持枚数は3枚だそうです。何枚もクレジットカードを持っている人は、メインとして絶対に残すクレジットカードを決めて、そのクレジットカードの付帯保険を中心にチェックするのがコツです。使っていないクレジットカードは、この機会に解約してもいいでしょう。

付帯保険のチェック&保険の解約の2センテンスで。まずは保険内容のチェック

保険料を削減するためには、持っているクレジットカードの付帯保険をチェックするところからスタートです。

クレジットカードに付帯している保険は、大きく3つのタイプに分けることができます。

1、盗難などの不正時に助けてくれる系の付帯保険
2、レジャーなどで嬉しい系の付帯保険
3、その他の付帯保険

どのタイプか探る⇒タイプが分かったらもうちょっと詳しく保険内容をチェックする⇒自分が単独で契約している保険と保障内容が重なっていないか という流れで見るとスムーズです。マクロからミクロの視点へ移すような感じです。

1、盗難などの不正時に助けてくれる系の付帯保険

クレジットカードには、いろいろな付帯保険が特典としてついていますよね。その中でもよくある付帯保険のタイプは「盗難保険」や「ショッピング保険」といったタイプ。このタイプの付帯保険は、クレジットカードの不正利用や盗難に対する保険です。

クレジットカードの不正使用は増加傾向にあります。一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、不正利用の被害額は2014年が114.5億円で、2015年が120.9億円。2016年が142.0億円で、2017年は236.4億円となっています。2017年の段階で200億円を突破・・・嫌な億円市場です。

不正利用の中でも特に多いのは、番号の盗用だと言われます。ショッピング中に番号を抜かれ、不正に使われる。このパターンが非常に多い。だからこそ、クレジットカード各社はクレジットカードの付帯保険としてショッピング保険や盗難保険をこぞって付けているわけですね。

あまり自分のクレジットカード付帯保険を気にしていない人でも、「何かこんな感じの保険がついていた気がする」と付帯保険の名前から気づくタイプの保険ナンバーワンです。

2、レジャーなどで嬉しい系の付帯保険

旅行時の怪我や事故、後遺障害などを補償してくれるタイプの保険です。これもクレジットカードによく付帯しているタイプの保険ですね。旅行関係の付帯保険としては、ほかに、旅行の荷物をガードしてくれるタイプの保険やゴルフ保険などがあります。

一言に旅行と言っても、海外旅行に適用されるタイプと、国内旅行を補償してくれるタイプの2種類に分けられます。どちらか1種類だけついているクレジットカードもあれば、両方ついているクレジットカードもあります。また、旅行の傷害保険にプラスして、荷物関係の付帯保険もついているクレジットカードもあります。

旅行関係の保険がたくさんついているクレジットカードは、主に年会費が発生するクレジットカードや、ゴールド以上のランクカードに多いのが特徴。年会費無料クレジットカードや一般カードの場合は、ちょっとした旅行保険(補償額が小さいとか)や、国内旅行の保険のみ、ということが少なくありません。

年会費が発生するクレジットカードを持つということは、懐に年会費を払う余裕があるということです。また、ゴールド以上のランクカードを持つということは、「旅行でお金を落とす機会が多いよね(クレジットカードを旅行で使ってくれるよね)」というカード会社側の期待が大きいと思われます。

万全の旅行保険がついているカードは年会費ありだったり、ゴールド以上のランクカードだったりすることも頷けますね。

3、その他の付帯保険

クレジットカードの付帯保険には、他にもいろいろあります。ごく僅かですが、医療保険(手術や診察結果によって保険金が出るタイプ)や、犯罪防止サポートしてくれる付帯保険などもあります。

このタイプの付帯保険は無料で付帯しているケースより、「クレジットカードを持っている人で、申し込みをしてくれた人が月額数百円で使える」というタイプが多いでしょうか。代表例は、JCBが出しているリンダカード(JCB LINDA)でしょうか。

JCB LINDAには、付帯保険が選べるという特典がついています。選べる特典保険の内容は、ストーカー保険や女性向けのガン保険などなど。月々、数百円くらいの保険料を払えば付帯できます。ストーカー保険がクレジットカードの付帯保険になっているのは珍しいのではないでしょうか。医療系の保険もあまり聞きません。

このほかにクレジットカードの付帯保険に存在しているのは、賠償責任保険などです。日常の中で他人に損害を与えてしまった場合に、その損害を補償してくれる保険です。JCBのプロパーカードやLINDA、金融機関との提携カードで申し込みできる月額150円ほどの特典保険です。

こういった付帯保険は、クレジットカードの個性として捉えられていることが多いです。ストーカー保険のような変わった保険は削らずに残した方がお得な可能性があるため、保険内容をじっくりチェックしておきましょう。

クレジットカード付帯保険と自己契約の保険で保障内容が重なる保険を探そう!

クレジットカードの付帯保険の内容をチェックしたら、自分で契約している保険と内容の重なりがないかさらにチェックします。「保険は苦手で」という人は、身近なファイナンシャルプランナーや家族、保険の知識を持っている知人(自分で保険の管理をしている友人とか・・・)に見てもらってもいいでしょう。

クレジットカードと個人契約の保険で重なりを見つけたら、片方を切る。これで保険料を削減できます。クレジットカード付帯保険は意外と見落とされがちな存在。しかし注視すると、付帯保険と個人の契約保険との重なりが見つかることが多いのです。

次の見出しからは、具体的な切り方を説明すると共に軽減できる額を試算してみます。

クレジットカードの3つの保険を例に保険料削減の試算してみた

保障内容の重なる保険を切っていくと言われても、「もうちょっと具体的に」と思うはずです。なので、実際にどのように切ってしまうか、試算してみましょう。試算例は2つ。

保険料の額は、クレジットカード付帯保険はクレジットカードの公式サイトに準じ、個人契約の保険の保険料は30代半ばの大体の保険料で試算するものとします。保険料は一定年齢までで支払いを終わるコースなのか、それともずっと払い続けるのかなどによって保険料額にかなりの差が出てくるからです。

試算例【1】JCB LINDAと女性疾病特約

最初に例として試算するのは、JCBカード系列の中でも女性向けに特化したサービスで知られるJCB LINDA。せっかく前の見出しで名前を出したので、まずはこのJCB LINDAに焦点を当てて保険料削減モデルを考えてみましょう。

JCB LINDAとは

女性向けの優待やプレゼント企画のあるクレジットカードです。ポイント還元率は0.5%。ただし、決済額が50万円、100万円と積み上がると、一定額を超えた翌月からポイント還元率が上がるという独自のポイントプログラムを採用しています。年会費は、初年度無料。翌年からも、年1回の決済などの条件を満たせば無料です。

面白いのは、クレジットカード付帯保険として4つの保険の中から好きな保険を選べるところ。選ぶことのできる保険は、ストーカーなどの犯罪防止に役立つ保険や、傷害保険、女性ガン保険など。これらの保険を月数百円くらいのお得な保険料で付けることができるのです。

保険内容も女性向けに特化しているので、持っているだけで女性の生活をサポートしてくれるクレジットカードです。

JCB LINDで女性特定ガン保険をつけている女性は特約を切ることも

医療保険につけられる特約に、女性疾病の診断や手術の時に保険金が下りるタイプの特約(女性疾病特約)があります。

JCB LINDAの4つの選べる付帯保険の中にも、「女性特定ガン保険」があります。乳ガンや子宮ガンといった女性特有のガンの診断があった場合や手術する場合は50万円の保険金が下りる保険です。

JCB LINDAの女性特定ガン保険は、30円~630円の間で保険料が決まります。30代の女性の保険料は、月110円~190円。年あたりの保険料は1,320円~2,280円。女性疾病特約は、A有名保険会社で625円~810円。年あたりの保険料は7,500円~9,720円。

クレジットカード付帯保険 30円~630円(年1,320円~2,280円)

特約 625円~810円(年7,500円~9,720円)

比較すると、明確な金額差があります。

もちろん、特約と保険内容はまったく同じではなく、いざという時の保険金に差額が生まれる可能性があります。ただ、「保険料が家計を圧迫する」「節約したい」という場合は、この方法で保険を取捨選択することで、ある程度の保障を残しつつ保険料の削減が可能です。

試算例【2】JCBカードと賠償責任保険

JCB系列のクレジットカードを持っている人も、同じ手法で保障を残しつつ保険料の削減が可能です。

JCBトッピング保険

JCBトッピング保険は、8つのコースが用意されている特典保険です。

8つのコースは、自転車事故のプランや、いざという時の弁護士費用を補助してくれるプラン、日常の損害を補償してくれるプランなどいろいろです。シニア世代の怪我プランなどもあります。月150円~990円で好きなプランに加入が可能。

加入の対象はJCBプロパーや金融機関系のクレジットカード。中でも、クレジットカードの先頭の番号が「354」または「355」で、カードの裏面にJCBの問い合わせ先の記載があるカードが申し込み対象になります。

このJCBトッピング保険に加入することで、同タイプの個人契約保険をカット。保険料の削減に繋がります。

賠償責任保険や弁護士保険は保険料の安いJCBトッピング保険で加入

たとえば、月1,500円の弁護士保険に加入していたとします。年の保険料は18,000円です。JCBトッピング保険だと、月330円です。年額だと3,960円です。「弁護士を使う機会はそう多くないだろう」という思いで、保険料の安いシンプルな方に切り替え、保険料を削減してしまうことが可能です。

保険を解約する時に忘れてはならない注意点

クレジットカードの付帯保険(特典保険)と自己契約の保険内容が重なった場合でも、片方を切る前に注意したい点や切ることを控えた方が良い場合があります。

特約を解約後に再び付加する際は審査がある

保険に加入する時は、保険会社の方で審査があります。健康状態によっては、申し込みをしても加入が認められないことがあります。特約を解約し、解約後に再び特約を付加する時も同じです。

たとえば、JCB LINDAの女性特定ガン保険に申し込み、医療保険の女性疾病特約を切ったとします。後で「やっぱり特約の方がよかった」と思って再び特約を付加する場合は、健康状態によって申し込みを拒否される可能性があります。

クレジットカードも、規約変更などでサービス内容が変わる可能性があります。医療系の保険は慎重に判断する方が安心です。特約を残し、クレジットカードの方は、自分が契約していないタイプの保険コースを申し込むのも1つの方法です。

医療系保険を切る場合は、特に注意しましょう。

重なり保険はすっきり整理で保険料を年8,000円以上削減できる可能性あり

クレジットカードの多くには付帯保険がついています。付帯保険と重なっている個人契約の保険を探して切ることにより、保険料を削減できます。

付帯保険の内容はクレジットカードにより異なっており、大きく3つのタイプにわけることができます。自分の持っているクレジットカードにどのタイプの保険が付帯しているかチェックしましょう。チェックが終わったら、自己契約の保険と保障内容が重なっていないか確認する。重なっていれば、保険を片方切るという手順で進めます。

保険を切る際には注意点もあります。注意点に気をつけつつ保険を取捨選択すれば、保険料を年間で8,000円以上削減できるケースもあります。

クレジットカードの付帯保険は「ついている」と分かっていても、保障内容を確認していないことがあります。また、クレジットカードの付帯保険も保険のうちという意識がないこともあります。

保険料の負担をもっと軽くできないかな・・・と考えている時に「クレジットカードにも保険がついていますよね。そっちの保険も使えますよ」と言われてはじめて気づく。まさに、目から鱗です。

クレジットカードの付帯保険も保険のうち。この機会に、保険の重なりやムダがないか、整理してみてくださいね。

Web制作会社MODALITY代表、地域メディア「フクブロ」代表、ブランドYUSHIデザイナー他、いろいろしながら生きてます。 感性に響いたも、日常の出来事、自分の考えなどをまとめたいと思います。

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