性格診断(MBTI診断)には16のタイプがあります。
各タイプがどのような性格をしているのか解説します。
16の性格診断(MBTI診断)の診断方法や基本的な考え方、活かし方は別記事で解説しています。「16の性格診断(MBTI診断)とは?」という方は、まずは別記事をどうぞ。それから本記事を読んでいただいた方が分かりやすいと思います。
MBTI診断の16にタイプ
MBTI診断の16の性格の特徴やビジネスの適正は次の通りです。
INTJ
建築家タイプと言われる性格タイプです。物事を本質的に捉えることが得意で、知的好奇心が強く、非常に客観的なタイプです。性格は内向型で思考型なので、閃きよりも論理を重視する傾向にあります。また、物事を追及してその道の専門家になることを好むという特徴もあります。
INTJが向くのは一人で黙々と行う仕事や本質を掴むことが重要な仕事です。法律家や研究者などに向いています。チームプレーも苦手ではなく、進捗管理や物事の全貌を把握して論理的に管理することや、複数のことを同時進行することも得意です。
INTP
INTPは論理学者と呼ばれるタイプになります。知的好奇心が旺盛で、習得した知識や技術で夢を見るのが好きです。知的な夢想家だと言えるでしょう。また、独創的な思考をしていることも特徴になります。多人数よりひとりやごく少数で過ごすことを好むタイプでもあります。
ビジネスにおいては対等な立場で仕事のできる環境や、自分と同じくらい知識のある人たちとチームで仕事をすることなどを好む性格です。分析を要する仕事や研究職、web関係の仕事などが向きます。
ENTJ
ENTJは指揮者と呼ばれる性格タイプになります。タイプ名から分かる通り、人を指揮することに向くタイプです。性格は論理的で大胆、ときに開拓者になります。16の性格タイプの中でも適性が分かりやすく、職場やプロジェクトのリーダーに向く性格タイプだと言えるでしょう。直感に優れた情熱家的な側面もあります。
この性格タイプの人には管理職やプロジェクトのリーダーなど人を引っ張る仕事や、権威的な仕事が適しています。コンサルタントや士業などは適職です。
ENTP
ENTPは討論者と呼ばれる性格タイプです。性格タイプの名前通り、他人と意見を戦わせることを好みます。知的好奇心も旺盛ですが、知識を自分の内側に貯めて満足するタイプではなく、外側に意見として出すことを好むタイプです。
討論者タイプは意見を戦わせられる職場、磨き合える環境を好みます。知識や技術を常に試される環境なども居心地よく働けます。ENTPタイプの適職は調査員、マネジメント、科学分野の開発者などです。
INFJ
16の性格タイプの中でも提唱者と呼ばれるタイプです。他人の感情に敏感なタイプで、やや控え目なタイプになります。自分が意見を主張するより、相手に配慮しようとするタイプでもあります。
INFJタイプの人は人を支え献身できるタイプなので、チームの聞き役や人間関係の調整が得意です。チームで仕事をする場合はINFJの人をひとり入れておくと、人間関係の対立対策に役立ちます。
INFJの適職はカウンセラーや教師、ディレクターなどです。
INFP
INFPは仲介者と呼ばれるタイプです。16の性格タイプの中でも利他主義の傾向が強く、人の役に立ちたい、自分の言葉や行動で人に良い影響を与えたいと考えるタイプになります。やや理想主義者的な傾向もあります。
向いている業種はカウンセラーやグラフィック系の仕事、企画担当などです。チームで仕事をするときは比較的小規模のグループでの仕事を好みます。
ENFJ
ENFJは主人公型と呼ばれる性格タイプです。主人公型はリーダー向きのタイプで、カリスマ性があり、人心を掴むのが得意です。人に親身になっていると、何時の間にか人望を得ているタイプだと言えるでしょう。まさに物語の主人公、英雄譚の勇者のようなタイプです。
向いている職業は政治家や宣伝広告関係、セールスマネージャーなどがあります。チームで仕事をするときはリーダーやまとめ役に向きます。
ENFP
ENFPは広報活動家というタイプです。社交性が高く、人付き合いが上手い性格タイプになっています。16の性格タイプの中でも特に社交が上手いタイプで、情熱もあります。周りの人を楽しませるユーモアもあり、チームで仕事をするときは交渉役や広報役だけでなく、チームの雰囲気を明るくしてくれるタイプです。
向いているのはデザイナーや音楽家、資格関係の仕事になります。
ISTJ
ISTJは管理者と呼ばれる性格タイプです。規則をよく守り、地道かつ着実な性格をしています。ルールを尊重するタイプだと考えれば分かりやすいかもしれません。堅実で真面目な性格でもあります。
ISTJはひとりで仕事をするときも地道な作業が期待できます。予算管理や事務、秘書、公務員などが適職です。
ISFJ
ISFJは擁護者と呼ばれるタイプです。援護者タイプは名前通り人を守ること、つまり擁護することを好みます。献身的な性格をしており、誰かを守りたい、役に立ちたいというタイプです。
チームで仕事をするときはサポート役や裏方が向きます。向く職種はアシスタントや司書、学芸員などです。
ESTJ
ESTJは幹部と呼ばれる性格タイプです。幹部はまさに組織の役職のように、物事の管理を得意としているタイプになります。幹部タイプの人もリーダーに向きますが、ぐいぐい引っ張るというより人や物を管理するリーダーになりやすいところが特徴です。
ESTJの適職は医者やお店・ホテルなどの支配人など、自分で仕事の方向性を管理できる職業になります。チームで仕事をする際はプロジェクトマネージャーや管理者などにも向きます。
ES
ESFJは領事官という性格タイプです。領事が海外に赴任して仕事や旅行で海外に足を運ぶ日本人のサポートをするように、領事官タイプの人には面倒見の良さがあります。また、周囲の状況を把握し主導権を握ろうとするところがあると言われますが、その場その場のルールは守るタイプです。
ESFJに向く仕事は医療関係者や教師などです。
ISTP
ISTPは巨匠と呼ばれる性格タイプです。内向的で論理的なタイプ、知的好奇心の強いタイプでもあります。
このタイプの最大の特徴は環境適応力が非常に高いことです。持ち前の知識や柔軟な思考で困った事態や問題点に柔軟に対処できるタイプになります。
ビジネスでは柔軟な思考や対応力を求められる仕事やトラブルシューティング、トラブル時のリカバリが得意です。また、機械に強いタイプなので、製品の分析などにも向きます。金融関係や軍事関係、その場での対応やフォローを求められる専門的な仕事が向いています。
ISFP
ISFPは冒険家と呼ばれる性格タイプです。性格タイプの名前通りに好奇心旺盛で、世の中の物事の探索が大好きな人が多いと言われています。冒険家がひとりでどんどん進んで行くように、他人のペースに干渉しないタイプでもあります。
冒険家に向くのはマーケターやシェフ、アーティストなどです。締め切りを守らないわけではありませんが、地道のデスクワークなどは苦手です。自分の裁量のある比較的自由な仕事をさせると伸び伸びと冒険をはじめます。
ESTP
ESTPは起業家と呼ばれるタイプになります。起業する人のようにエネルギーがあり物事に対する情熱を持っているタイプです。思考は基本的に前向きで、さらに行動力もあります。
ESTPタイプの人はチームでの作業に向き、専門性の高い人たちと密に連携を取れる環境を好むと言われています。起業家が同じ起業家との交流を好みがちなのと同じです。
自分で柔軟に仕事を作るタイプのリーダーに向く他、ファイナンシャルプランナーや建築士など独立開業できる資格の仕事などにも向きます。
ESFP
ESFPはエンターテイナーと呼ばれる性格タイプです。楽しいことが好きで、周囲を楽しませることも好きです。対人能力も高く、人と積極的に関わる性格がこのタイプになります。チームで仕事をすることも得意なタイプですが、それぞれが適切な役割をこなすというより、全員の一体感を重視するタイプです。
ESFPは音楽や芸術などクリエイティブな仕事全般に向きます。また、人と接する仕事にも向いているタイプです。
最後に
16の性格タイプについて簡単にまとめました。
意外と自分の性格は分からないものです。仕事や性格、適正で悩んだときは、この性格診断を一助にしてはいかがでしょうか。